砺波夜高祭り とても綺麗で幻想的 雰囲気も最高です。

2026年6月12日、かねてから「一度は見てみたい」と思っていた砺波(となみ)夜高(よたか)まつりを、ようやく見に行くことができました。夜空に真っ赤な大行燈がずらりと浮かび上がる光景は、想像していた以上に幻想的で、盛り上がりも最高。掛け声と太鼓の響きに、こちらまで胸が高鳴ります。

同じ「夜高」でも、南砺市の福野夜高祭、小矢部市の津沢(つざわ)夜高あんどん祭はまだ未見。来年こそ、ぜひ足を運びたいと今から楽しみにしています。金沢からも思いのほか交通の便がよく、「近い」と感じたのも嬉しい発見でした。

金沢で祭礼衣裳・お祭り用品を扱う森佐(もりさ)として、せっかくなので砺波夜高まつりの魅力を、開催日程・見どころ・歴史・周辺の夜高祭との違い、そして祭りに欠かせない法被・半纏のことまで、たっぷりご紹介します。お出かけ前の予習にどうぞ。

となみ夜高まつり(砺波夜高祭り)とは|砺波平野の初夏を彩る火祭り

となみ夜高まつりは、富山県砺波市の中心市街地(旧砺波市・出町地区)で、毎年6月の第2金曜・土曜に行われるお祭りです。竹と和紙、染料でつくられた高さ6mを超える「夜高行燈(よたかあんどん)」が、赤を基調とした鮮やかな灯りをまとって町を練り歩きます。

「ヨイヤサー、ヨイヤサー」という威勢のいい掛け声と、拍子木・太鼓の音が夜の砺波に響き渡り、田植えを終えたばかりの初夏の風物詩として、地元の人々に深く愛されてきました。豊年満作(豊作)を願う「田祭り(たまつり)」が起源で、若者のエネルギーが結集する熱気あふれる二夜は、砺波平野ならではの迫力です。

2026年(令和8年)の開催日程・会場・アクセス

開催日程

  • 1日目:2026年6月12日(金)/夜高行燈コンクール・勢ぞろい
  • 2日目:2026年6月13日(土)/夜高行燈の突き合わせ(クライマックス)

行燈の練り回しは両日とも夕刻から始まり、深夜まで続きます。例年6月の第2金・土曜に開催され、私が訪れた2026年は12日(金)が初日でした。最新情報は砺波夜高振興会/砺波商工会議所(TEL 0763-33-2109)または一般社団法人 砺波市観光協会(TEL 0763-33-7666)、公式サイト(tonami-yotaka.jp)でご確認ください。

会場とアクセス

会場はJR城端線「砺波駅」前の市街地。駅から徒歩圏内で、行燈は中心市街地の通りを練り回ります。当日は祭り会場周辺で交通規制が行われるため、公共交通機関やシャトルバス・臨時駐車場の利用が便利です。

  • 車の場合:北陸自動車道「砺波IC」が最寄り。金沢方面からは高速道路でおおむね1時間前後と、思いのほか近い距離感です。
  • 鉄道の場合:金沢からはあいの風とやま鉄道で高岡へ向かい、JR城端線に乗り換えて砺波駅へ。富山方面からも城端線でアクセスできます。

砺波は「散居村」やチューリップでも知られる町。日中に砺波の風景を楽しみ、夜は夜高まつりへ……という回り方もおすすめです。

夜高まつり 2大見どころ|「行燈コンクール」と「突き合わせ」

1日目(金)|夜高行燈コンクールと勢ぞろい

初日の見どころは、各町内が数か月かけて丹精込めて作り上げた行燈の美しさを競う「夜高行燈コンクール」。小行燈、大行燈の順に審査が進み、夜が深まると大行燈が通りにずらりと並ぶ「勢ぞろい」は圧巻です。周辺には屋台(露店)も数多く立ち並び、お祭りの雰囲気を存分に味わえます。私が訪れたのもこの初日で、灯りの入った大行燈の列に思わず見惚れてしまいました。

高さ6mの「夜高行燈」はどう作られる?|構造と職人技

夜高行燈は、竹・和紙・染料を主な材料に、町民たちの手づくりで仕上げられます。完成までにかかる期間はなんと3〜4か月。それだけに、人々が夜高に懸ける想いは並々ならぬものがあります。

構造を簡単に説明すると、ソリ状の木材(摺木/ずりき)に小さな車輪を付けた台車を組み、練り回すための太い「台棒(練り棒)」を井桁に通します。台車の中心には心木を立て、下から町名などを記した長方形の「田楽(でんがく)」、その前後の「吊物(つりもの)」、傘に水引幕を張った「腰巻(傘鉾)」、最上部には御所車・神輿・舟形などをかたどった「山車(やま)」がのります。

これらは木枠や竹枠、針金で立体的に形づくり、和紙に色とりどりの彩色を施し、最後に蝋引きをして貼り上げます。夜になり中に灯がともると、山車や吊物が鮮やかに、立体的に浮かび上がる——あの幻想的な光景は、こうした緻密な手仕事の結晶なのです。

夜高まつりの歴史と由来|大正から続く「ヤスンゴト」の田祭り

砺波の夜高まつりは大正時代に始まったとされ、出町地区に夜高が集って祭りとなったのは、およそ1世紀前のこと。第二次世界大戦中・戦後は資材や労力の不足から中断しましたが、1949年(昭和24年)に復活。1952年には30基、1954年には40基もの行燈が出たといいます。1960年代に一時途絶えたのち、1967年(昭和42年)に7基で再び復活し、現在では大小あわせて約20基(大行燈・小行燈)が曳き出される、田植え後の風物詩として定着しました。

夜高祭のルーツは南砺市・福野にあるとされます。福野の開町にあたり、伊勢神宮からの分霊を迎える際、人々が行燈を手にして出迎えたのが由来と伝えられ、これが砺波地方一帯へ広がりました。砺波・南砺地方には、田植えを終えてひと休みする「ヤスンゴト(やすんごと/休んごと)」という習慣があり、この時期に五穀豊穣・豊年満作を願う田祭りとして、各地で夜高祭が営まれてきたのです。

砺波だけじゃない!となみ野「夜高あんどん祭り」比較|福野・津沢・庄川

砺波平野(となみ野)には、砺波のほかにも見ごたえのある夜高祭が点在します。せっかく訪れるなら、それぞれの特色を知っておくと巡り方が広がります。私が来年ねらっているのも、この福野と津沢です。

  • 砺波夜高祭り(砺波市・出町)……6月第2金・土曜。見どころは2日目の「突き合わせ」。赤を基調とした大行燈が押し合う、勇壮かつ華やかな祭り。
  • 福野夜高祭(南砺市・福野)……福野神明社の春季祭礼で、例年5月1〜3日。日本ユネスコ協会連盟の「未来遺産」にも登録。2日目深夜の「引き合い(ケンカ)」では、若衆が相手の大行燈を壊し合う激しさが呼び物。夜高のルーツとされる祭りです。
  • 津沢夜高あんどん祭(小矢部市・津沢)……6月第1金・土曜(前夜祭は第1木曜)。大きいものは高さ約6.5〜7m・長さ約12mに及ぶあんどん。福野・砺波が2日目のみなのに対し、こちらは両日とも「ぶつかり合い」を行うのが特徴。北海道沼田町の夜高あんどん祭りの源流でもあります。
  • 庄川観光祭(庄川夜高行燈/砺波市庄川町)……6月第1土・日曜。庄川観光祭にあわせて行われ、こちらも喧嘩(ぶつかり合い)が両日行われます。

同じ「夜高」でも、開催時期・喧嘩(突き合わせ)の有無や日程が異なります。日程を組み合わせれば、5月の福野から6月の津沢・庄川・砺波へと、初夏のとなみ野を夜高めぐりで楽しむこともできます。

観覧前に知っておきたいこと|服装・持ち物・マナー

  • 夜は冷えることも:6月でも夜間は気温が下がるため、羽織るものがあると安心です。
  • 足元と安全:突き合わせ・引き合いは迫力満点な反面、行燈が動く範囲には近づきすぎないこと。立ち見で、すぐに動ける位置を確保しましょう。
  • 交通規制・駐車場:会場周辺は通行止めになります。臨時駐車場やシャトルバス、公共交通機関の利用がスムーズです。
  • 屋台グルメも楽しみ:初日は露店が多く出ます。早めに到着して、お祭り気分を満喫するのもおすすめです。

夜高まつりと「法被・半纏」|祭りを支える祭礼衣裳

夜高行燈の主役が町民なら、その姿を引き締めるのが法被(はっぴ)・半纏(はんてん)です。揃いの法被をまとうことで、どの町内・団体かが一目でわかり、仲間意識も自然と高まります。津沢の夜高あんどん祭でも、豆しぼりの鉢巻に「小若の法被」を着た子どもたちが小行燈を引く姿が見られ、衣裳が祭りの景色そのものをつくっていることがよくわかります。

金沢・森佐では、能登・金沢・加賀をはじめ各地のお祭りにあわせた別誂え(オリジナル)の法被・半纏を数多く手がけています。その土地ならではの色合いや絵柄、風合いをデザイナーと連携してご提案。お祭り用品から町内会・子供会の揃い法被、イベント・展示会用まで、幅広くご相談いただけます。

よくある質問(FAQ)

Q. 2026年(令和8年)の砺波夜高まつりはいつ開催ですか?
A. 2026年6月12日(金)・13日(土)の2日間です。例年6月の第2金・土曜に開催され、1日目に行燈コンクール、2日目に突き合わせが行われます。

Q. 一番の見どころはどこですか?
A. 2日目(土)夜の「突き合わせ」です。高さ約6mの大行燈同士が正面からぶつかり合う、祭り最大のクライマックスです。初日の行燈コンクールと勢ぞろいも見応えがあります。

Q. 会場はどこですか?金沢からのアクセスは?
A. JR城端線「砺波駅」前の市街地が会場です。車なら北陸自動車道「砺波IC」が最寄りで、金沢からは高速でおおむね1時間前後。鉄道なら高岡経由でJR城端線を利用します。

Q. 砺波・福野・津沢の夜高祭は何が違うのですか?
A. 開催時期と「喧嘩(突き合わせ)」のスタイルが異なります。福野は5月初旬で2日目に引き合い、砺波は6月第2金・土曜で2日目に突き合わせ、津沢は6月第1金・土曜で両日ともぶつかり合いを行います。

Q. 夜高まつりで着る法被は購入・製作できますか?
A. 揃いの法被・半纏は、町内会・団体ごとの別誂え(オリジナル)が基本です。森佐ではデザインから製作までご相談を承っています。お問い合わせください。

初夏のとなみ野へ、夜高を見に

赤い大行燈が夜空に浮かび、掛け声と太鼓が町に響く——砺波夜高まつりは、写真や言葉以上に、その場の熱気を体で感じてこそ。金沢からも近く、思い立って出かけられる距離なのが何よりの魅力です。来年は福野・津沢にも足を運び、となみ野の夜高をめぐってみたいと思います。皆さんもぜひ、一度は本物の幻想的な夜をご覧ください。

金沢・祭りの森佐

お祭り衣裳・お祭り用品のご相談は金沢・森佐へお気軽にお問い合わせください。
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TEL 076-237-8888(営業時間 10:00-18:00)/お問い合わせフォームはこちら

参考・出典

  • 砺波市観光サイト「となたび」/一般社団法人 砺波市観光協会「となみ夜高まつり」
  • 砺波夜高振興会(砺波商工会議所)/となみ夜高まつり公式サイト(tonami-yotaka.jp)
  • Wikipedia「砺波夜高祭り」「津沢夜高あんどん祭」
  • 南砺市観光協会「福野夜高祭」/日本商工会議所ニュース ほか

※日程・会場・観覧席等は変更される場合があります。お出かけ前に各公式サイト・主催者の最新情報を必ずご確認ください。

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