飯田町燈籠山祭り(いいだまちとろやままつり)7月20日・21日に祭礼

7月20日、珠洲市の無形民俗文化財である「飯田燈籠山祭り」へ足を運んできました。

震災から2年半。町にはまだ爪痕が残る中、一歩飯田町に足を踏み入れると、そこにはそんな停滞感を吹き飛ばすほどの凄まじい熱気が満ち溢れていました。特に印象的だったのは、祭りを引っ張る若者たちの存在です。腹の底から響き渡る大きな掛け声、汗を散らしながら必死に曳山を引く力強い姿。そのエネルギーを間近で肌に受け、「能登は負けていない」という強い勇気と、胸が熱くなるような心強さをもらいました。沿道で振る舞いをいただきながら、地元の方の笑顔に触れられたのも忘れられません。現場で実際にこの目に焼き付けてきた、飯田町燈籠山祭りならではの「3つの独自のカラー」をご紹介します。

素晴らしい装飾の曳山

栄町

地震から2年半がたつ中、若い人が大きな声で祭りを盛り上げ、元気いっぱいに活気づける姿には勇気をもらえる心強いものを感じました。

飯田町燈籠山祭りだけの3つの独自のカラー

1. 「担ぐキリコ」から「引く燈籠山」への進化

能登の祭りといえば、神輿の足を照らす巨大な提灯から発展した「担ぐキリコ」が一般的です。しかし、ここ飯田町はかつて港町として栄えた圧倒的な富と活気を背景に、京都や江戸の山車文化をいち早く融合。「車輪つきの曳山(ひきやま)」へと独自の変化を遂げました。 見物客のすぐ脇を、ギシギシと音を立てながら巨大な車輪が重厚に進んでいく様は圧巻の一言。能登の伝統と江戸・京都の華やかさが交差した、飯田町だけの特別なスタイルがここにあります。

2. 見上げる首が痛くなるほど!高さ16mを支える「からくり」

この祭りの最大のクライマックスであり、誰もが息をのむのが高さ16メートルにも及ぶ巨大な「燈籠山」です。 見上げると思わず首が痛くなるほどのスケール感!山車の上にそびえ立つ躍動感あふれる人形は、飯田町でしか見られない圧巻の光景です。、それを巧みに操る男たちの見事な手さばきには、周囲の見物客からも何度も大きな歓声と拍手が上がっていました。

3. 息をのむ美しさ。輪島塗・金箔・木彫が織りなす「動く美術品」

8つの町内から繰り出される曳山は、まさに能登の技術を結集した「動く美術品」でした。 能登の伝統工芸である黒漆や赤漆の深い艶、陽光や夜の明かりを反射して眩しく輝く金箔装飾、そして細部まで命が吹き込まれた精巧な木彫り。遠目で見ても絢爛豪華ですが、近くに寄って部分一つひとつをじっくり観察すると、職人たちの執念すら感じる素晴らしい作りに息をのみます。能登の祭り文化の中でも、間違いなくトップクラスの美しさです。