提灯の張替えをご検討の方へ

昔から家にある提灯が古くなった、また、穴だらけになったので修理、張替えができないか?とよく問い合わせがきております。

以前ではその地域の古い傘屋さんなどが、作る時代があったので買ったお店に行けば張替えなどのメンテナンスをしてくれました。今でも買ったお店にいけば可能です。

問題は買ったお店が、作ったお店がなくなっている場合です。大概の方はそうであると思います。

提灯を作るために、中に入れ安定させながら作るための木型がその店ごとに違うためです、現代のようなJIS規格や工業規格があった訳でないため、お店で違います。
そのため、他店で作った提灯は張替え等が困難といわれる場合が多いと思います。

その場合は、上下の木枠のみ再利用して作り直すと少しは金額が下がることがあります。使えない場合も多々あります。

再利用した場合と総て新調した場合の金額を尋ねてみるのも一案だと思います。大差ない場合も多いです。その場合は新調した方がいいと思います。


油引きについて

提灯の防水加工として「油引き」といった仕上がりの提灯の紙に、油を染みこませる加工ができます。

仕上がった後では出来ません(当社の場合)、作成時にご指示ください。

尚、油引き加工をした提灯は、吊るしたまま保管していただくことがベストです。油を染みこませてありますが5年、10年、20年となると、その油も乾いてきて固くなります。

畳んである提灯を広げるとバリバリと紙が割れてしまい使い物にならないことがあります。

覚えておきたい対処方法
少し霧吹きで水分を含ませ、できればドライヤーで柔らかくして、少しづつ広げていただくと破れを防ぐことができます。