獅子蚊帳の修理&メンテナンス、加賀獅子舞の蚊帳の特徴

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加賀獅子舞の蚊帳を少しサイズダウンのご希望で採寸の確認をしている画像です。永年のご使用で様々なご要望があります。一番多いのは大きな破れや地面との擦れでのほつれですが修理をしております。価格には定価はありませんので状態を見ての見積りとなっております。特に大きな蚊帳は広げて点検箇所を確認するスペースを確保するためにお時間をいただくことがございます。


加賀獅子舞の蚊帳(かや)は、その巨大さと豪華な装飾が大きな特徴です。

加賀獅子舞の蚊帳の特徴

具体的には、以下のような点が挙げられます。

  • 巨大なサイズ: 加賀獅子舞の蚊帳は非常に大きく、長さが10メートル、幅5メートル、高さ3メートルにも及ぶものがあります。特に大きなものは12メートルにも達すると言われています。この中に、太鼓・三味線・笛などのお囃子方や胴竹持ちなどが入り、演奏や獅子の移動を行います。中には20人もの人が入れるものもあるほどです。
  • 素材: 主に麻布が使用されていますが、綿や絹、ポリエステルなどの素材が使われることもあります。
  • 豪華な模様: 蚊帳には、鮮やかな色使いで「牡丹」と「唐獅子」の柄が描かれることが多いです。特に石川県の蚊帳は、牡丹の花の美しさが特徴とされています。葉の黄色に移る部分のぼかしは「引き染」という手作業で行われ、職人の腕の見せ所とされています。地域や町会、保存会によって、それぞれ伝統的な柄やデザインが異なり、独自の特色を持っています。
  • 構造: 半円状の胴竹と呼ばれる骨組みに麻布を被せることで、蒲鉾(かまぼこ)形の幌が出来上がります。地域によっては、トラックや荷車を土台にして蚊帳が組まれることもあります。
  • 製作期間と技術: 蚊帳の製作には、打ち合わせから完成まで約3~4ヶ月を要します。原画から染め、縫製までを一貫して行える工房は、金沢市内でも数件しか残っていない貴重な伝統技術です。職人によって、蚊帳の寿命が25~30年と長く保たれるものもあります。

このように、加賀獅子舞の蚊帳は、その巨大さ、豪華な装飾、そして受け継がれる伝統的な技術によって、加賀獅子舞の勇壮さと美しさを象徴する重要な要素となっています。
森佐ではお客様のご要望を可視化して染工房と協力し作成いたしております。

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