一秀 木目込み人形


木目込み人形の歴史は古く、江戸時代の元文年間(1736~1740)に京都上賀茂神社の神官・堀川家に仕える高橋忠重が奉納箱をつくる柳の木の残片でつくったのがはじまりといわれています。そのときにつくられた人形は、胴体の木地に筋目を入れ、そこに神官の衣装の端切れを木目込んだ(埋め込むこと)ものでした。
木目込んでつくることから「木目込み人形」と呼ばれるようになりましたが、当初は賀茂でつくられたことから「賀茂人形」や「賀茂川人形」と呼ばれていたようです。
江戸木目込み人形は、京都でつくられていた木目込み人形の技法が江戸に伝わったものです。江戸が繁栄して文化の中心になるにつれ、木目込み人形も江戸独自の発達をとげました。
名人と呼ばれる職人たちがさまざまな技法を編み出し、それぞれ特徴のある木目込み人形をつくりあげています。

1948年、木村弁之助(一秀)による創業以来、
江戸時代の元文年間にはじまる木目込み人形の伝統技法を受け継ぐ一秀。
伝統とは革新の積み重ねであるとの考えのもと、
常に新しい素材・感覚を追求し、
胴体や着物についてもその時々の最良の素材を研究開発することで
ひな人形に新しい価値を吹きこんできました。
古典美に現代感覚を取り入れ、洗練された気品を漂わせる優雅な人形は、
時代を超えて多くのお客さまに愛され、高く評価されています。
いまでは、新ブランドの秀櫻をはじめ綾乃ブランドなど、
気品あふれる木目込み人形をお届けしています。


チーフプロデューサー
伝統工芸士 木村安子

木目込み人形の持つ凛としたシンプルさに、可愛さと愛らしさを表現しママからの大きな支持を得て、業界では目の離せない代表的なキーウーマン。
木村安子さんのプロデュースに御期待下さい。